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高級住宅街とかつての海 エリアによって異なる表情を持つ大田区の不用品回収事情

1.誰もが知る高級住宅地と中小工場とのコラボ
大田区の不用品回収

大田区といわれても、あまりこれといったイメージは湧かないかもしれません。
しかし、田園調布や羽田空港、蒲田などと聞くとどうでしょう。
高級住宅地として名高い田園調布、その利便性の良さから再び注目が集まる羽田空港、雑多な繁華街の印象が強い蒲田駅周辺など、様々な色合いが感じられます。
実際、大田区内の各エリアは、訪れる場所によって全く印象が異なっていて、これが同じ区内なのかと思うほど。
区域からは多くの遺跡なども発掘されており、古くから人が住んでいたことが知られており、中でも有名なのが明治10年にアメリカ人の学者・エドワード・モースによって発見された、縄文時代後期の大森貝塚でしょう。
高級住宅街といわれる田園調布のすぐ側にも古墳が在り、多摩川にも海にも近い区域内は住みやすかったのだと想像できます。

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2.埋め立てで広がる新しい区域
一方では古からの門前町や景勝地も

大田区は東京23区の南部に位置しています。
東側は東京湾に面しており、西側と南側は多摩川を挟んで神奈川県川崎市、北側は品川区、目黒区、世田谷区、東京湾を埋立てた部分では海を挟んで江東区と接しています。
区域の西側は武蔵野台地で、東側の海に近付くに従って河岸段丘となるので、大田区内には坂が多くみられます。
それより東側は、多摩川の自然隆起や堆積物でできた沖積地から海へと続き、古くは海沿いの大森や羽田エリア周辺は漁村としても栄えていて、海苔の養殖も盛んに行われていました。
明治期に入り、埋め立てられた土地に大規模な工場が建設されたことをきっかけに、さらに東京湾の埋め立てが進んで、昭和に入ってからは人工島の建設も盛んに行われました。
その周辺に中小の工場が集まり、羽田周辺も工業地帯へと様変わりした1917年（大正6年）、日本飛行学校が開校し、さらに1931年には東京飛行場が開業します。これが羽田空港の前身となっています。
周辺で盛んだった海苔の養殖は、高度経済成長による工場排水による水質の悪化と、戦時中は中断していた東京湾の埋め立てが再開されたことに伴う埋立地の拡張計画によって、1962（昭和37）年に養殖事業者は漁業権を放棄し、江戸時代から続いてきた東京湾での海苔養殖はその歴史の幕を閉じることとなりました。
大田区の西の端に位置する田園調布は、1918年（大正7年）に作られた渋沢栄一らが創立委員に名を連ねる開発会社によって、開発されました。
1923年（大正12年）には東急目蒲線の開業によって調布駅が誕生し、「田園都市多摩川台」の名称で、今の田園調布の分譲もはじまります。
当時の田園調布は高級イメージではなく、扇状の街区の整備をするなどして、理想的な住宅地を目指して開発されたものでした。
武蔵野台地の東南端にあたる田園調布の南側には古墳群もみられ、緑豊かな公園などが作られていて、多摩川に面した周辺には国分寺崖線と呼ばれる急斜面が続いています。
田園調布から多摩川沿いに南下して、さらに東の東京湾方面に進むと、いわゆる小さな町工場が連なるエリアへと至り、その先の埋立地には物流拠点や工業団地が在る一方、野鳥公園や海浜公園などが整備されています。
区域の中心部からやや西側には、その起源は弘安5年（1282年）といわれる池上本門寺が在り、周辺は門前町として栄えてきました。
本門寺西側の傾斜地には、庭園が見事な日本画家の伊東深水の自宅兼アトリエが在りましたが、戦火で消失。
その跡地には池上梅林が整備され、現在も花の時期には多くの人が訪れています。
大田区内にはJR京浜東北線、京浜急行電鉄本線、空港線、東急電鉄多摩川線、池上線、大井町線、東横線、目黒線、都営地下鉄浅草線が走っており、JR蒲田駅周辺は、大田区内で唯一の繁華街となっています。（東京臨海高速鉄道りんかい線は車両基地が在るのみ）
JR蒲田駅と京急本線京急蒲田駅は乗り入れておらず、直線距離で約650mと微妙に離れて位置しており、なんとかして両駅間を繋げるのが地元民の悲願であるとか。
蒲田駅周辺には戦後の闇市であった雰囲気を残す商店街などがみられ、街歩きなどをしてみるのも楽しそうです。
このように、鉄道の路線やエリアによって、はっきりと街の色が別れているのが大田区の特徴といえるでしょう。

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3.アップダウンが多くて区域も広い
大田区のごみ出しルールはすこし厳しめ

大田区は2箇所の清掃工場を持ち、埋立地には焼却施設も保持しています。
しかし、近年では清掃工場の新設には住民の反対運動が起こることも多く、他の自治体ともども、できる限りのごみの減量対策をしているところです。
大田区ではごみの種類を可燃ごみ、不燃ごみ、資源物、粗大ごみに分けています。
燃やすごみと燃やさないごみは、「90㍑以下の蓋つき容器」または「透明または半透明のビニール袋」に入れて出すことが義務付けられています。
また、通常の回収に出せるごみは45㍑袋で3つ（植木の剪定枝などは3束）までで、4袋以上出す場合には臨時ごみという扱いになり、有料になります。
臨時ごみの扱いとなるのは、粗大ごみ以外の「可燃ごみ」「不燃ごみ」「資源」で、つまり一般回収に出せるものは全てあてはまりますから、注意が必要です。
臨時ごみの場合も大田区のルールに従った分別は必要で、違反しているものは回収されません。
臨時ごみは清掃事務所への連絡が必要で、1kgあたり40円の料金がかかります。
大田区では1辺の長さがおおむね30cm以下の家電製品は不燃ごみ扱いになるなど、細かい分別や出し方のルールがありますから、区のホームページなどで確認が必要です。

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4.大田区の粗大ごみ・不用品回収事情とは

大田区では1辺の長さがおおむね30cm以上の家具や電化製品などを、粗大ごみとして扱っています。
元の品目で判断されるので、たとえ解体や分解するなどしても、一般ごみとして出すことはできません。
粗大ごみは全て有料で、事前の申込みが必要です。
粗大ごみの受け付けはどの自治体でも混み合っているようですが、大田区もその例外ではありません。
電話は繋がりにくくなっているようですので、区のホームページからネットで予約をした方がスムーズです。
ただ、現状では申し込みから回収までは4週間程度が目安で、清掃事務所への持ち込み処分もあるものの、こちらも申込みから3週間程度後の期間が見込まれるとのこと。
引っ越しや大片付けを予定している場合は、相当余裕を持っておかなければなりませんから、注意しておきましょう。
なお、不用品の持ち込みを考えている場合は別ですが、大田区に回収を依頼した場合、回収場所までは自力で運び出さなければなりません。
いくつかに分解できそうなものであればまだしも、そうではない大型の家具などの場合、エレベーターの無いマンションなどでは地上まで運ぶこと自体が困難な場合もありますから、人手を頼むなどの計画を立てておくことが必要になります。
一方、不用品回収業者に依頼した場合、よほど何かの事情がない限り、希望の日にちに回収が完了します。
そのうえ、部屋からの不用品の運び出しやトラックへの運搬は、業者のスタッフが行いますから、大型の不用品でも分解したり運んだりする必要はありません。
大型の家具などは、持てるはずの重さのものでも持ち上げづらいことが多く、階段や段差でバランスを崩して危険なこともありますから、プロに任せてしまえるのは安心にも繋がります。
また、細かい不用品が大量にあって、分別する時間が中々取れないような場合にも、不用品回収業者への依頼がおすすめです。
不用品回収業者なら、分別も含めての回収依頼になるので、この点でもメリットが大きいといえるでしょう。