コラム
様々な顔を見せる街・横浜市で不用品回収を考えるなら
横浜市は、神奈川県の東部に在る、神奈川県の県庁所在地です。
1956年(昭和31年)に運用が開始された、特例制度である政令指定都市の、最初に指定された五大都市の中の1つになります。
その市域は広大で、政令指定都市としては大阪市の24区に次いで2番めに多い、18の行政区で構成されています。
幕末に開港した横浜港を擁する港湾都市として名高い横浜市は、異国情緒豊かな観光地としても人気がありますが、東京都に近いことから、東京のベッドタウンとしての側面もみられます。
今回は、商業地区として神奈川県の経済を支え、また、行政面でも県の中心地となっている横浜市の、ごみや不用品の回収事情をご紹介しましょう。
横浜と聞くと横浜港を思い浮かべる人が多いように、まさに港を中心として発展してきたのが横浜市です。
横浜エリアの古くには、現在の金沢区に在る六浦(むつうら、むつら)に荘園が設置され、その後は港町として鎌倉への玄関口の役割を担います。
また、鎌倉と六浦を結ぶ六浦道が作られるなどして、鎌倉幕府が隆盛を誇る頃には、その周辺が政治経済を司る大都市としての位置付けをされていました。
江戸期に入ってから、現在の神奈川区に東海道五十三次の3番目の宿場として、神奈川宿が開かれます。
今は埋め立てられて内陸になっていますが、江戸期には神奈川宿のそばには神奈川湊(みなと)が在り、共に幕府の直轄、交通の要衝と位置づけられました。
ペリー来航で日米修好通商条約が結ばれた際、条約では「神奈川」を開港すると定められていましたが、江戸幕府が当時栄えていた神奈川湊ではなく、その対岸に位置していた横浜村に新しく港湾設備と外国人居留区を作ったのが、横浜港の成り立ちです。
今の横浜駅が在る周辺も、幕末までは袖ヶ浦と呼ばれる入り江でした。
その周辺も元は東京湾に流れ込む河川の滞留物で生まれた低湿地帯で、現在の横浜市の海岸線は、ほとんどが埋め立てで誕生したものです。
横浜市の地形は西に向かうに従って、低地、台地・段丘、そして丘陵地となっていて、実は横浜駅周辺のような平坦に感じる土地よりも、市自体の面積の多くを丘陵地が占めています。
市内を走る鉄道路線は多く、中心駅である横浜駅にはJR各線や東急東横線、相鉄本線、みなとみらい線、ブルーラインなど、多くの路線が乗り入れています。
また、市の西部には渋谷が起終点駅である東急田園都市線が走っており、こちらの沿線では横浜よりも、東京との繋がりが強いという傾向がみられます。
北部の川崎市に近いエリアは京浜工業地帯と呼ばれていて、たくさんの大規模な工場がみられますが、一方では緑豊かな丘陵地帯も在り、自然公園や動物園などが多いのも特徴です。
では、多くの人が集まる商業地や観光地、自然豊かで手軽にアウトドアアクティビティも楽しめるエリアが隣接する横浜市の、ごみ分別ルールがどうなっているのか、見てみましょう。
自治体での回収
横浜市ではごみの種類を、燃やすごみ、燃えないごみ、使用済み乾電池、スプレー缶、缶・びん・ペットボトル、小さな金属類、プラスチック製容器包装、粗大ごみに分けていて、回収に出すにはそのルールに従って分別しなければなりません。
分別をきちんとしたうえで、決められた曜日に決められた集積所に出す必要があります。
燃やすごみ
※透明または半透明の袋にまとめて入れて出す
- ・台所のごみ
- ・おもちゃ、ビデオテープなどのプラスチック製品
- ・少量の木の枝、板など(50cm未満に切り束ねて出す)
- ・てんぷら油など
- ・紙おむつ
燃えないごみ
- ・ガラス、陶器、蛍光灯など
- ・水銀式の体温計、血圧計、湿度計など
使用済み乾電池
- ・マンガン乾電池
- ・アルカリ乾電池
- ・リチウム一次電池
- ・ニッケル系一次電池
- ・コイン電池(形式記号CRまたはBR)
缶・びん・ペットボトル
→キャップは外す
→金属製のキャップは「小さな金属類」、プラスチック製のキャップは「プラスチック製容器包装」へ
→キャップとラベルは外してプラスチック製容器包装へ出す
小さな金属類
※主に金属でできているもので、一番長い辺が30cm未満の大きさのもの及び金属製の傘の骨
・鍋、フライパン、傘、はさみなど
プラスチック製容器包装 ※透明または半透明の袋にまとめて入れて出す
- ・シャンプー、洗剤、乳酸菌飲料などのボトル
- ・歯みがき粉、わさびなどのチューブ
- ・野菜や果物が入っていたネット(発泡スチロール製ネットも含む)
- ・生鮮食料品のトレイ、惣菜などのトレイ
- ・プリン、卵パック、コンビニなどの弁当容器、惣菜のパックなど(紙類は除く)
- ・インスタントコーヒーやペットボトルなどのプラスチック製のキャップ
- ・レジ袋、スナック菓子、お菓子などの包み、食品や惣菜などを包むラップ
- ・家電製品などに入っている発泡スチロール製の緩衝材
粗大ごみ
一辺の長さが金属製品で30cm以上、プラスチック商品や木製品などは50cm以上のもの
※粗大ごみは有料で、一般ごみと一緒に集積所へは出せない
※粗大ごみの受付センターに事前に申し込む必要がある
なお、テレビ、冷蔵庫、エアコン、衣類乾燥機など、家電リサイクル法で定められた家電製品は、自治体での回収を行っていません。
問い合わせると家電リサイクルセンターを紹介されるので、手順などの案内を受けられます。
※変更されている可能性もありますから、詳細は必ず横浜市のホームページなどで確認してください。
不用品回収業者の場合
粗大ごみの回収を横浜市に依頼する場合、収集依頼の増加などから、希望の日にちに依頼できるとは限らず、順番待ちになることもあります。
予定がある場合、はやめに予約するようにしてください。
また、粗大ごみを自治体の回収に出す場合は、自分で収集場所まで運び出さなければなりません。
収集場所まで階段を使わなければならない場合、特に大きくて重いものならば、危険も伴いますので注意が必要です。
しかし、不用品回収業者に依頼した場合は、希望の日にちの希望の時間帯での回収が可能です。
そのうえ、不用品を回収場所まで自力で運び出す必要はありません。
部屋からの運び出しを含め、業者のスタッフがトラックまでの積み込みを全て行うからです。
また、不用品の点数が多かったり、分別が必要な不用品が多くある場合は、特に不用品回収業者への依頼がおすすめです。
なぜなら、自治体のルールに従って分別する必要もなく、そのまま全て不用品を渡してしまえるから。
収集場所へ運び出す手間や分別は、時間が無い人、重いものを運び出す手段が無い人にとっては非常に大きな問題です。
不用品回収業者への依頼は、不用品の処分に悩んでいた人には、それを解消できる手段でもあるといえるでしょう。
もし処分したい大型の不用品が自分で収集場所まで運べるサイズで1、2点程度なら、横浜市の粗大ごみ回収を利用するのが安価です。
しかし、粗大ごみになるものが自分では運べない大きさだったり、分別する必要があるのに整理をしている時間が取れないのであれば、不用品回収業者への依頼がおすすめです。
ただ、不用品の処分にお金をかけたくないからといって、「どんな不用品でも無料で回収します」などという業者には注意が必要です。
不用品を部屋から運び出した後で運搬費用を請求された、見積もりの倍以上の料金を請求されたなど、多くのトラブルの報告がされているからです。
不用品回収を業者に依頼する場合、特に不用品の量が多い場合には、必ず3社程度から相見積もりを取り、ホームページなどで業者の実績などを細かくチェックし、費用などを比較してから選ぶようにしましょう。