コラム
大田区で不用品回収を考えるなら
東京23区の南部に位置する大田区は、東側は東京湾に面し、南は多摩川を挟んで神奈川県と接しています。
区内の大きな商業地域は南部の大森・蒲田エリア。
海に向かって埋め立てを進めたことによって、面積が広がりつつあります。
都心からの距離は23区内では遠方であるものの、蒲田は古くからの交通の要衝で、区内に在る羽田空港への便も良いことなどから、ビジネス関係で利用する人も多くなっています。
区の西と東、北と南ではちょっと違った面を見せるのが大田区ですが、ここで暮らした場合、不用品の回収はどのような手順になるのか、見ていきましょう。
大田区には西の端、世田谷区に近いところに高級住宅街として知られる、田園調布が在ります。
区域の西側が高く、東側の海に向かって低くなっていきますが、中央部はおおむね平坦で住宅街が広がります。
南側の多摩川に向かっては武蔵野台地からの段丘で、多くの坂が在ることでも知られています。
東側の埋め立て地周辺には工業団地や物流拠点などがあり、野鳥公園なども整備されています。
羽田に近いエリアには小さな町工場が多く、区の中でも様々に異なる街の表情が垣間見えることでしょう。
都心の区では昼間人口が増えることが多いのですが、大田区の場合はほぼ横ばいという結果になっています。
そんな大田区のごみ分別ルールがどうなっているのか、下記にまとめました。
自治体での回収
大田区ではごみの種類を、可燃ごみ、不燃ごみ、資源物、粗大ごみに分けていて、回収に出すにはそのルールに従って分別しなければなりません。
分別をきちんとしたうえで、決められた曜日に決められた集積所に出す必要があります。
※大田区では燃やすごみと燃やさないごみは「90L以下のふたつき容器」または「透明または半透明のビニール袋」に入れて出すことが義務付けられています
可燃ごみ
- ・生ごみ、貝がら
- ・プラスチック製品
(弁当惣菜容器、食品包装材、納豆やカップめんの容器、たまごパック、ペットボトルのキャップとラベル)
(アルミ箔の付いたレトルト袋や菓子袋、カプセル薬の容器)
(シャンプーや洗剤の容器)
(おもちゃ、CD、カセット・ビデオテープ、DVD)
(ラップ、レジ袋など) - ・皮革、ゴム製品、衣類
(かばん、靴、ベルト、ジャンパー、コート、衣類)
(ボール、長靴など) - ・少量の枝葉など
(枝は長さ50cm以内、幹の太さ10cm未満に切断し、ひもで束ねる)
→4束以上を1度に排出する場合は「臨時ごみ」として「有料」になる - ・再生できない紙類、紙おむつ
(圧着状のはがき、ダイレクトメール)
(セロファンや粘着テープの付いた封筒)
(写真、アルバム、油紙)
(ファックス紙、レシートなどの感熱紙)
(宅配便の複写伝票などの裏カーボン紙、ノーカーボン紙)
(宅配ピザや洗剤の箱、紙おむつ、ちり紙、石けん・洗剤・線香の包み紙や箱などの、汚れや匂いの付いた紙)
(プラスチックフィルムやアルミ箔などを張り合わせた紙)
(金銀などの金属が箔押しされた紙など) - ・廃食用油
(不用になった新聞紙や布きれなどに染み込ませるか、凝固剤などを利用して固める)
不燃ごみ
- ・ガラス製品、陶磁器など
- ・小型の家電製品、電気コード、金属類、傘、フライパンなど
(一辺の長さがおおむね30cm以下の家電製品は不燃ごみ扱いになる) - ・電球、蛍光灯、乾電池(充電式電池やボタン電池は回収対象外)
- ・ライター
- ・傘
資源物
- ・新聞、チラシ
- ・雑誌、雑がみ
- ・紙パック
- ・段ボール
- ・飲食用びん
→ふたは外す - ・飲食用かん
→菓子や海苔の缶も含む - ・食品トレイ
→発泡スチロール製の皿状のもの - ・ペットボトル※PETマークがついたもの
→キャップとラベルは外して可燃ごみへ - ・発泡スチロール
※上記は分類して紐でしばって回収場所に出す
※粘着テープは使用禁止
※汚れているものは不燃ごみへ
※納豆容器、カップ麺容器、弁当や惣菜の容器は可燃ごみへ
粗大ごみ
家庭から出る一辺の長さがおおむね30cmを超える家具、寝具、電気製品などの大型ごみは、粗大ごみ扱いになる
粗大ごみは品目(製品)で判断するので、切り刻んだり分解しても「粗大ごみ」となる
※粗大ごみは有料で、一般ごみと一緒に集積所へは出せない
また、粗大ごみの受付センターに事前に申し込む必要がある
なお、テレビ、冷蔵庫、エアコン、衣類乾燥機など、家電リサイクル法で定められた家電製品は、自治体での回収を行っていません。問い合わせると家電リサイクルセンターを紹介されるので、手順などの案内を受けられます。
※変更されている可能性もありますから、詳細は必ず大田区のホームページなどで確認してください。
不用品回収業者の場合
不用品として処理したいものは大抵の場合、ベッドやクロゼットなどの大型の家具などだと思いますが、巣ごもりで断捨離をする人などが増えたこともあり、大田区の粗大ごみ処理は混み合っていて、申し込んでもすぐに回収できない可能性があります。
その点回収業者であれば、期日の指定が可能です。
自分で移動が難しいような大きな家具や家電などでも、不用品回収業者へ依頼した場合は、スタッフが部屋からの運び出しやトラックへの積み込みを行いますから、スムーズに回収作業が進みます。
粗大ごみの他に細かい不用品が多数ある場合でも、大田区のルールに則った分別作業をする必要はなく、そのまままとめて回収業者が引き取る形になるので、大幅に手間が省けます。
手間やかかる時間のことを考えると、費用はかかりますが、不用品の回収は業者に依頼するのが無難です。
特に分解できないような大型の家具や家電、引っ越しの期日が迫ってきているなどの場合は、不用品回収業者への依頼がおすすめです。
大田区のホームページなどでも注意するよう呼びかけられていますが、「家庭の不用品を無料で引き取ります」と宣伝して、作業後に高額な料金を請求するような悪質な業者が問題になっています。
よく住宅街を軽トラックで「壊れていても無料で引き取ります」などとアナウンスを流しながら回っている業者がありますが、大抵の場合は近づかないのが無難です。
家電などの場合は先に記載した通り、処分するには家電リサイクル法によって有料での排出が義務付けられていますから、リサイクルなどができない限り不法なことをしていることになってしまうので、注意が必要です。
また、業者に依頼する場合は、必ず3社程度から相見積もりを取り、費用やサービス内容を妥当かどうか比較して選んでください。
不用品の処分に悩んだ時には不用品回収業者に相談して、はやめに解決してしまいましょう。