コラム
不用品を上手に処分する方法
家に居る時間が長くなると、どうしても部屋の中が気になってきますよね。
前から気になっていた整理ができていないところや、つい雑多に積み上げてしまう日用品の数々…。
引っ越しなどに限らず、機会があれば断捨離しようと考えている方も多い昨今ですが、いざ不用品を片付けようとするとその処分方法に頭を悩ませているようです。
自治体のゴミルールも厳しくなっている昨今、ポストに入っているチラシや、アナウンスを流しながら住宅街を回ってくる回収業者などに目が行くのではないでしょうか。
中には無料で回収などとうたっている業者もあって、つい呼び止めてしまいそうになるのは、不用なものにお金をかけたくないと考える人情から。
不用品回収のニーズが高まる一方で、悪質な回収業者によるトラブルもまた増えています。
そこで今回は、悪質な業者に関わって嫌な思いをしないよう、不用品を上手に処分する方法に付いてお伝えして参りましょう。
不用品回収業者の信頼度をはかるポイントは?
不用品回収業を商売として成立させるには、利益を出さねばなりません。
利益を出せなければ会社として存続ができませんから、これはどの業種にもいえる当たり前のことです。
一般的な不用品回収業者が、どうやって収益を出しているのかというと、最も多いのが回収した不用品をリサイクルショップなどに売却することによってです。
ですから、回収するものは基本的に、その家庭では要らなくなったとはいえ、一般的にはまだ使えるもの、リサイクルが可能なものを前提としているということになります。
産業廃棄物以外の、一般家庭の廃棄物を回収している業者は、廃棄物収集と呼ばれています。
廃棄物収集業は、正常に動作しなくなったり、再利用が不可能と考えられる、いわゆるジャンク品などを回収する対象にしています。
私たちは普段あまり意識せずにいますが、不用品回収を行ってリサイクル品を売却するには、「古物商許可」というものが必要になります。
申請をして許可をされる形になるのですが、申請先は各自治体の公安委員会です。
つまり、許可を警察に申請することになるのですが、これは元々盗品などが中古品として売却されることがあるため。
盗品を買い取ってしまうと、それが犯罪者の利益となり、資金源ともなってしまうので、それを断ち切るためにできた制度です。
古物商許可は警察に申請することから、許可を取っているかいないかで、業者の良し悪しはある程度想像がつくという訳です。
こういった許可や免許などは、あればホームページなどに掲載しているはずですから、回収を依頼する前に調べておくと良いでしょう。
不用品回収サービスの種類とは?
不用品回収業者は乱立気味ということもあり、提供しているサービス内容も様々です。
ポスティングされているチラシや、軽トラックで回ってくる業者にしても、不用品回収や不用品買取など、様々な謳い文句をあげていますが、サービスの内容に差があるので、ここにも注意が必要です。
不用品回収サービス
基本的には有料で、不用品の回収を行います。サービス内容は多岐に渡り、例えば家1軒まるごとの不用品を回収したり、大型のもので自分だけでは移動が困難であるものや、実家の整理などで量が多すぎ、分別ができないなどの際に利用するケースが多いようです。
1部屋分だけ、物置をまるごとなど、依頼の内容の自由度が1番高い業態で、業者によっては回収品の中にリサイクル可能なものがあれば、代金から相殺するなどのサービスを行っている場合もあります。
不用品の量が多い、分別してごみの回収に出すのが困難なほど種類が多い、不用品のサイズが大きかったり重かったりして、1人で移動するのが困難な場合には、この不用品回収サービスの利用がおすすめです。
リサイクルショップや不用品買取サービス
不用品の中に買い取りが可能なものがあれば、査定して買い取るサービスです。
ただ、不用品の移動などには対応しないのと、査定金額がつかないものなどは引き取りをしないのが基本です。
こういった業者の場合は、基本的にはブランド品など、市場のニーズが高いものが対象になります。
回収業と買取業を並行して行う業者もありますが、この場合も買取料金が高くなるとは限らないので、料金の確認などは慎重に行う必要があります。
不用品が未使用であったり、ブランド物や骨董品、美術品の場合は、リサイクルショップや不用品買い取りサービスがおすすめです。
引越し業者の不用品引取り
不用品の処分が引っ越しと同じタイミングでできるので、とても便利なのがこのサービスです。
業者によっては引き取り料金の値引きなどを行っていることもありますから、見積もり依頼の際などに確認しておくと良いでしょう。
ただ、そういった業者が複数見つかった場合でも、それぞれ引き取り可能なものに相違があることが考えられますので、細かく確認することが必要です。
不用品が一般的な家具や家電で、引越し当日まで使用したい場合などは、引越し業者のサービスが利用できれば便利ですね。
こんな不用品回収業者には要注意!!
チラシなどで無料とうたっている業者
ポスティングされているチラシに多いのが、無料であることを前面に押し出したもの。
不用品回収業者がどのようにして利益を出しているかは前述しましたが、なんでも無料で回収していたら商売として成立しません。
無料で回収できるものとできないものがあるはずなので、そこをきちんと説明していない場合は要注意です。
回収自体は無料でも、交通費や見積もり量、運搬費用などと名目をつけて、高額な料金を請求されることも考えられます。
こういった業者は、大型の荷物を運び出し、いざトラックに乗せるというところでそれまで口にしなかった、運搬費などの請求をしてくることもあります。
そこで断ると、部屋の中に戻すにも料金がかかるなどと言われたので、結局納得はできなかったものの支払ってしまった、などのケースも報告されています。
不用品の回収はケースバイケースということが多いので、見積もりを取るのが一般的です。
その際に必ず後に残る形で見積書を受け取ること、どのような場合に別料金が発生するかなどを細かく訊いておくことをおすすめします。
優良な不用品回収業者であれば、どんな質問にもきちんとした回答があるはずです。
軽トラックで巡回している業者
住宅街などを巡回している不用品や廃品の回収業者を見かけたことがある方は多いと思います。
そうした業者は多くの場合、どんな状態でも無料で回収しますなどとアナウンスしていますが、こちらも要注意です。
いざ回収を依頼すると、それは無料回収の品目に入っていないと言われる、トラックの駐車料金がかかる、運搬費用は別に請求するなど、様々なトラブルが発生しているようです。
ただより高いものは無いといいますが、「無料」ばかり連呼する業者にはやはり注意が必要です。
不用品の回収は、まず見積もりを依頼するのが一般的です。
大抵の業者は見積もりは無料としているので、いくつかの業者に見積もりを依頼して、内容や料金を比較するのがセオリー。
ネットの口コミなどが参考になる場合もありますが、全てを鵜呑みにせず、自分で確かめることが大切です。