コラム
東京の中心地・中央区での不用品回収事情
中央区は、東京23区のほぼ中央部に位置しています。
古く江戸と呼ばれたエリアの中心地で、江戸初期から続く歴史を持ち、銀座や大手町、丸の内といった誰もが知る街を擁しています。
日本橋に店を構える呉服店・三井越後屋をルーツとする三越本店を筆頭に、江戸期から続く老舗が多く集まるものの、区域は台東区に次ぐ狭さです。
近年ではそうした古くからの商業地に加え、月島のような下町エリアの再開発で、新たに住みはじめるファミリー層も増えています。
今回は、そんな中央区のごみや不用品の回収事情をご紹介しましょう。
中央区は、南北に長い地形をしています。
日本橋や京橋など、区域の西側は江戸期から栄えたエリアですが、東側の月島周辺などは江戸に入ってから埋め立てられて生まれた土地。
古くは銀座なども埋立地とあって、区内の海抜は1mから3m程度しかなく、ほぼ平坦な地形になっています。
東京は川が多く流れる土地ではありますが、中でも中央区内には築地川や京橋川、汐留川など、多くの河川や運河が流れていて、盛んだった商業や工業を、水運という流通面から支えていました。
それらの河川は、戦後次々と埋め立てられたり暗渠化されたりして、現在目にすることはできませんが、川筋がそのまま道路になっていることも多く、当時の様子が忍ばれます。
区域にはJR総武快速線、京葉線、東京メトロ銀座線、日比谷線、丸ノ内線、東西線、有楽町線、半蔵門線、都営地下鉄浅草線、新宿線、大江戸線が走っており、沿岸部には水上バス路線の存在も。
各エリアの再開発が活発で、加えて月島地区の再開発に伴う大規模マンションの建設に伴って、1990年代には減り続けていた人口も、今では増加傾向にあります。
では、古くから首都の中心として名を馳せる中央区の、ごみ分別ルールがどうなっているのか、見てみましょう。
自治体での回収
中央区ではごみの種類を、燃やすごみ、燃やさないごみ、プラマーク、資源、粗大ごみに分けていて、回収に出すにはそのルールに従って分別しなければなりません。
分別をきちんとしたうえで、決められた曜日に決められた集積所に出す必要があります。
※中央区では燃やすごみと燃やさないごみは、中身の見える透明か半透明の袋、または蓋付容器に入れて出すことが義務付けられています
燃やすごみ
- ・生ごみ、紙くず、木くず、その他
→剪定枝は50センチ未満に切断して紐で束ねて出す
→資源に出せない紙くず、レシートなどの感熱紙、写真、シール類、油などで汚れた紙など
→ゴム手袋、ゴムホース、革の鞄や靴
→CD、DVD、プラスチック製のスプーンやフォーク、ラップ類、ビデオテープ、汚れた プレスチック製容器包装など
燃やさないごみ
- ・金属類(傘、使い捨てカイロ、アルミホイル、はさみ、ライター)
- ・ガラス、陶器類
- ・電球や割れた蛍光管
- ・電池類(型式記号CR、BRのコイン型リチウム電池)
プラマーク※プラマークのついた容器包装類
- ・トレイ類(弁当や総菜などが入っていた容器、食品トレイ)
- ・パック類、カップ類(卵や豆腐、果物などが入っているプラスチック容器)
- ・袋類、ラベル類(レジ袋、菓子袋、野菜の包装、納豆やペットボトルのラベル)
- ・ボトル(シャンプーや洗剤などの容器)
- ・キャップ類(ペットボトルや洗剤などのキャップ、プラスチック製のビンのふたなど)
- ・緩衝材、ネット、その他(家電製品などを保護する緩衝材、果物や野菜のネット類、錠剤のシートなど)
→透明または半透明の袋に入れて出す
資源
- ・新聞、雑誌、雑紙、段ボール
→新聞、雑誌、段ボールは品目別に紐で縛って出す
→雑紙は紙袋に入れて出す - ・ペットボトル※PETマークが付いているもの
・びん・缶・金属製のなべ、やかん、フライパン
→びんのキャップは外す
→缶はスチールかアルミ製に限る
→なべ、やかん、フライパンは30cm未満のもの
※詳細は中央区のホームページで確認すること
粗大ごみ
一辺の長さが30cm以上のものは粗大ごみになる
※粗大ごみは、細かく分解・裁断しても燃やすごみ(燃やさないごみ)としては出せない
※粗大ごみは有料で、一般ごみと一緒に集積所へは出せない
※粗大ごみの受付センターに事前に申し込む必要がある
なお、テレビ、冷蔵庫、エアコン、衣類乾燥機など、家電リサイクル法で定められた家電製品は、自治体での回収を行っていません。
問い合わせると家電リサイクルセンターを紹介されるので、手順などの案内を受けられます。
※変更されている可能性もありますから、詳細は必ず中央区のホームページなどで確認してください。
不用品回収業者の場合
粗大ごみの回収を中央区に依頼する場合、粗大ごみ回収センターに連絡しても、希望の日にちに回収してもらえるとは限らず、順番待ちになることもあるようです。
自治体の粗大ごみ回収センターは混んでいて、電話はつながりにくくなっているようなので、ネットを使った方が良いでしょう。
また、不用品を粗大ごみとして回収依頼する場合は、玄関前などの収集場所に自力で運び出さなければなりません。
部屋がエレベーターが無いアパートの2階などなら、まず1階まで下ろすだけでも、かなりの労力が要りそうです。
そればかりか、持ちづらい大型のタンスやクロゼットなどの場合、部屋から玄関まで運び出すだけでもハードルが高そうです。
気軽に手伝いを頼める友人や知人が居れば問題ないかもしれませんが、そうでない場合、回収を依頼すること以前に、運び出すだけでも悩ましいものがあるのです。
しかし、不用品回収業者に回収依頼をした場合、部屋からの運び出しからトラックへの積み込みまでは、全て業者側のスタッフが行います。
また、回収の日にちも、自治体に依頼した場合のように順番待ちをする必要もなく、希望した日に回収が可能です。
特に分別をしなければならない細かい不用品が大量にあるような場合なら、分別を含めて全て業者に任せてしまえるので、時間と手間が省けることになります。
自分の力だけでは不用品の運び出しができない、多忙で不用品の分別などに対応できないというような人におすすめなのが、不用品回収業者の利用です。
中央区に不用品の回収依頼をする場合、申込みから回収日の予約、運び出しなど、ある程度の手間と時間がかかります。
重いものも運べるし、不用品の分別に使える時間も充分にあるというのなら、量が多くない限り、自治体へ依頼するのが最もコストがかかりません。
しかし、一人暮らしで手伝いを頼める人もなく、重いものが運べないという場合は、不用品回収業者への依頼がおすすめです。
しかし、不用品回収業者も数が多いので、業者を選ぶ場合はきちんと考えて選びましょう。
住宅街を「不用品の無料回収をします」という内容のアナウンスを流しながら巡回している軽トラックの業者がありますが、そういった業者を利用するのは危険です。
「どんなものでも無料で回収する」などといいながら、トラックに運び込んだ後で高額な運搬費用を請求されたとか、オプションとして見積もりの数倍の料金を請求されたなど、数多くのトラブルが報告されています。
不用品回収を依頼する場合は、ちゃんとしたホームページを持っていて、基本的な料金の記載などがきちんとされている業者から選ぶようにしましょう。