コラム
足立区での不用品の回収って

東京都区部の北東部に位置する足立区は、墨田川と荒川に挟まれた狭い千住エリアと、区域の大半を占める荒川より北のエリアに分かれています。
足立という地名は大化の改新後に制定された「武蔵国足立郡」に由来するという、由緒あるもの。
「千住」の名称は、日光街道と奥州街道の宿場・千住宿からであり、今では北千住駅周辺が区内でも随一の繁華街となっています。
区域の北側、西側は埼玉県に接していて、東京都区部にしては生活コストがリーズナブルなこともあり、近年では大学入学のために上京してきた若者などでも住む人が増えています。
この足立区で、不用品回収事情はどうなっているのか、自治体へ回収に出した場合と、不用品回収業者に依頼した場合を比較してみましょう。
足立区は近年、東京電機大学や東京芸術大学などの誘致が成功し、学生が多く住むようになった一方、古き良き時代を残した風景も垣間みることができ、多様な面が内包された街へと変貌しつつあります。
ごみの分別ルールは各自治体によってかなり差異があるものですが、足立区はどうなっているのか、下記にまとめました。
自治体での回収
足立区ではごみの種類を、燃やすごみ、燃やさないごみ、資源、粗大ごみに分けていて、回収に出すにはそのルールに従って分別しなければなりません。
分別をきちんとしたうえで、決められた曜日に決められた集積所に出す必要があります。
※足立区では燃やすごみと燃やさないごみは「ふたつきの容器」または「中身が見えるごみ袋」に入れて出すことが義務付けられています
燃やすごみ
→ティッシュペーパー、写真、タバコの吸殻など
→枝は短く(30cm程度)切ってひもで束ねる
※量が多い時は清掃事務所に相談が必要
→汚物は取り除く
→紙や布にしみ込ませるか、凝固剤で固めて出す
※金属などの燃やせないものはできるだけ外して燃やさないごみに出す
燃やさないごみ
→カセットボンベ、スプレー缶は必ず使い切って、穴を開けずに資源の日に出す
→ライターは必ず使い切る
※水銀使用製品(体温計など)は必ず燃やせないごみの日に出すこと
資源
→種類ごとに分け、縛って出す
※汚れた紙、紙以外の素材がついているもの、防水加工されたもの、感熱紙、感光紙、写真などは燃やすごみに出す
※マニュキュアのびんや油の付着したびん、薬品のビンは燃やさないごみへ
※油の付着した缶、ペンキ缶、鍋・フライパンは燃やさないごみ
→汚れをすすいで水気を切り、キャップ、ラベルを外して出す
※形が似ていてもプラマークのものは燃やすごみへ
粗大ごみ
一辺の長さが30cmを超えるものは粗大ごみ扱いになる
※粗大ごみは有料で、一般ごみと一緒に集積所へは出せない
また、粗大ごみの受付センターに事前に申し込む必要がある
なお、テレビ、冷蔵庫、エアコン、衣類乾燥機など、家電リサイクル法で定められた家電製品は、自治体での回収を行っていません。
問い合わせると家電リサイクルセンターを紹介されるので、手順などの案内を受けられます。
※変更されている可能性もありますから、詳細は必ず足立区のホームページなどで確認してください。
不用品回収業者の場合

不要品の回収を業者に依頼した場合の手順は、まず見積もりを依頼するところからになります。
不用品の数が少ない場合以外は、必ず数社から相見積もりを取るようにしましょう。
不用品の回収業者は近年急増していて、中には優良ではない業者もあるのが実情です。
依頼する業者を決め、見積書をメールなど、記録として残る形で提出させた後の作業日当日、あなたが手を出す必要はありません。
大きな家具の運び出しからトラックまでの運搬など、全て業者のスタッフが行うからです。
自治体の粗大ごみ回収に出す場合は、大きな家具を自力で家の前やマンションの粗大ごみ置き場、またはエントランス前などに運び出さなければなりませんが、不用品回収業者に依頼した場合、その作業もスタッフが行います。
また、細かい不用品が多い場合、足立区の回収に出すにはルールに沿った分別作業が必要ですが、不用品回収業者に依頼すれば全てまとめて引き取ってくれます。
つまり不用品回収業者が、手間を代行してくれるのです。
時間の無い人にとっては、かなり魅力的なサービスではないでしょうか。
お金は無いけど体力と時間はあるというような方は、分別をしたり運び出したりの作業も自分でできるかもしれません。
しかし勤めていれば不用品を分別するのに時間をかけたり、大きなものを運び慣れない人が粗大ごみを運び出すのは、中々大変になるかと思います。
不用品にかける費用はなるべく安く抑えたいというのは人情ですが、安かろう悪かろうにならないよう、業者選びは相見積もりを取ることを必須として、慎重に選ぶようにしてください。